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アホな仕事と日常を激しく考察する痛快(主に尻)ブログ

ジロリアンと痔瘻の闘病記(入院0日目)

いざ病院へ(人生初入院)

入院当日の朝は「素うどんか、塩おにぎりだけ食っとけ」という指示だったので「ここは江戸時代なんだ」と暗示を掛けながらメシを食い、食い物から気をそらして過 ごした。15時に病院に来いと言われているが、そんな中途半端な時間と言われても午前中も午後も特にやることないよ〜どうするんだよ〜この手持ち無沙汰感。テレビを見るやら本を読むやらスマホをするやら、どうでもいい時間を過ごした。

昼をまわり、やっと病院に向かってもおかしくない時間を迎え、15時より手前に着いてしまうけれどまあいいだろうと、せっかちに車に乗り込んで病院へ向かった。 自宅から15分。近いもんだ。例のマーケティングの真価を発揮している看板を過ぎ、駐車場へと車を止め病院内へ。

「今日入院のやまだやすひろですー」

というと、既に受付で受入の手はずを色々と整えてくれてあった。

「はいはい、やまださんね。お待ちしてました。んじゃ、まず入院保証金をお支払いください。」

どこの病院でも入院保証金取られます。
この病院では相部屋2万円、個室10万円でした。
預かり証くれるので、後で現金で返ってくるか医療費支払いと相殺になる。  

受付で入院保証金の2万円を支払うと、看護婦さんにそのまま2階へと案内された。 ここがトイレだ、ここが風呂だ、洗面所があって、テレビカードはここ、自販機はこことか、20時を過ぎて外の窓開けるとALSOKが飛んできてボッコボコにされるとか、そういう諸注意を聞きながら院内を歩いた。病床数20程度、小規模な病院で、騒がしいのが嫌いな自分にとってはこれくらいがちょうど良い。

入院生活を過ごす病室とベッドは既に準備されていて、やまだは建物の最も端っこの部屋にある4人部屋に入ることになった。 病室にはすでに3人のジロリアンが居住しているようだった。時々聞こえてくる「うはぁ〜(吐息)」とか「いたたた・・(呟き)」「うぉほんごほんぐぉほん(咳き込み)」と言ったサウンズを聞いていると、この部屋、どうやら「全員おっさんのみ」が収納されているようだ。相部屋といっても各ベッドのまわりは天井までカーテンで仕切られているので、音が聞こえる以外はプライベートが守られていると言っても良い。この空間はわりとシンプルながらも充実していた。

コレは想定外に快適空間だ!!!!

秘密基地的なものが大好きな自分はこの環境に大興奮だった。

スマホ、パソコンを出して机に置き、頭元のコンセントに電源を接続。この病院は肛門専門病院のため命に関わる機材が少ないのだろう、病院全体でWi-Fiが使える。支給されたパスワードで接続。・・・え?電波よっわ・・・。え、Average 13KB/s...もしかして主回線ISDNAmazonプライムビデオを楽しむ作戦は完全に消えた。気を取り直して服をロッカーにかけ、病院着に着替えるといよいよ入院患者っぽい雰囲気が出てきた。

スーパー銭湯でうろうろしてるおっさんみたいやな」

カミさんの渾身の指摘に1mmも触れないで黙々と準備を進めたが、あとで病院のトイレ入り口にある姿見に映った自分のその姿は完全にスーパー銭湯でうろうろしているおっさん」そのものだった。

手術準備(前日編)

入院翌日の10時が痔瘻根治手術」の本番だ。とはいえ明日になって急に「はい手術始めますよ〜」とは行かない。つまり今日病院に到着した時点で手術本番に向けた前哨戦が既に始まっているのだ。 早速気の明るい看護婦さんがやってきて

「お、もう良い感じに入院患者さんですね(笑)というわけで今から下剤をガッツリ飲んで貰います(迫真) 2時間くらいで効いてきてきますんで。だいたい朝までに4〜5回くらいはトイレに行くことになると思います〜」

前日の準備としてメシ抜いて胃を空っぽにし、下剤飲んで腸を空っぽにするのは本日の最重要タスクなのである。

手術中にう○こ出てきたら困るでしょ?(笑)と言ってたけど、過去本当にそんな事故があったのだろうか。。。

大きめの紙コップに入れられた200mlの少しとろみのある下剤を一気に飲み干した。 グレープフルーツ味が付けられているとはいえ、これを飲むことによってこれから自分の体に起きることがわかっているわけで、まぁどう考えてもうまいものではない。

「あと今日から、排便、排尿、出血、投薬、すべて記録してもらいます!」

スマホでつけてもいいの?」 「何でも良いですよ〜、毎日聞きに来ますんで、教えてくれればそれでいいです」

手頃なのでスマホgoogle keepに簡単な日記と共に記録を付けることにした。

なんかあったら言ってねと言って看護婦さんは病室を出て行った。
時を同じくしてカミさんも

「んじゃ、新生ジロリアンよ。勇敢に戦えよ。健闘を祈る。」

と言い残し、颯爽と帰って行った。

いよいよ病室にひとり。 あ、まだ顔を見ぬ3人のジロリアンたちと一緒か(笑)

やまだの入院生活本番がスタートしたのである。