人生初の肛門科の受診 その1
港北肛門クリニックの駐車場に車を止めて、イソイソと病院の入り口へ足を運ぶ。スリッパに履き替えて自動ドアをくぐると待合室には10名ほどの老若男女が座っていた。じいちゃん、おっちゃん、兄ちゃん、おばちゃんに・・お姉さん?!大きなマスクをしているが、若い女性もいる。花粉症?身バレ防止?
(この人達もあれか!!痔とか、お豆さんとか、そういうあれか!)
勝手に妙な仲間意識と連帯感を感じながら受付へ。 健康保険証を出しながら最大限の笑顔で応対する。
「初診でござる」
「どんな症状ですか?」
「なんか、こう肛門に豆?が出来て豆?がやばいです」
「豆(笑)じゃあこの問診票に症状記入して下さいね」
問診票に「豆」と書いた。
10分ほど待合室に設置されているドーナツ型クッションの穴ベスポジを探索しているとすぐに診察室へ呼ばれた。
ビニールのテーブルクロスが掛けられた簡易なベッドが置いてあり、後ろにケツの穴を照らすであろう高照度ライトが設置されていた。
「ベルトははずしてくださいね。少しズボンを下げて横向きに足を曲げてベッドに寝て下さい」
そう言われてベッドへ横向きにくの字で横たわると、おもむろに看護婦さんが「失礼しまーす」と言ってズボンとパンツを下げはじめた。 尻はむき出しに、その上にバスタオルが掛けられた。
自分からは全く見えないが
後方からの景色は目を覆うような景色なのだろうか。
そんなこのに思いを巡らせながら、なんでここの先生は肛門を専門にしようと決めたのだろう。どんな人生でどんな意志決定があったのだろうか。よーし俺、肛門にしちゃうぞ!!と決めるきっかけがあったのだろうか。。。
そんなアホなことを考えていると50代も後半に差し掛かった やさしそうなおじさん先生がやってきた。
「どうも山腰です(ニッコリ)」
「よ、よろしくどうぞ」
つづく